やくのと銀河鉄道

銀河鉄道の始発駅

やくのと銀河鉄道999

 夜久野町民として夜久野町を広く知ってもらいたいと考え 模索するなかで「銀河鉄道999」で町おこしを考えた。 夜久野町民である私たち個人から団体やグループの活動 報告そして会の紹介、夜久野町の情報なども含めて将来 展望について考察してみる。

やくのと銀河鉄道999の原点

荒木俊馬著 大宇宙の旅

京都府北西部に位置する夜久野町。緑豊かな大地とのどかな農村風景が広がる。 町の西部には兵庫県との間に夜久野高原を望み、春にはしだれ桜、秋には紅葉と季節の移り変わりを感じることができる。
この自然にあふれた夜久野町の美しい星空を、こよなく愛した偉大な天文学者がいる。 京都産業大学の創設者で、初代学長の荒木俊馬氏である。荒木氏は、戦後、1945年から10年ほどを、夜久野町で畑を開墾しながら生活をしていた。
数多くの学術書を著してきた荒木氏の著作のなかでも異彩を放つのが、夜久野町での隠棲生活のなかで執筆した「大宇宙の旅」である。
学者の著作としては珍しく、物語形式であった。少年が宇宙を旅する物語ではあるが、単なる作り話ではなく、当時の最新知識をもりこんだ内容となっている。
戦後の日本で、これほど壮大な宇宙の物語を書いた著者は彼以外にはいないのである。

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荒木俊馬氏と松本零士氏をつなぐ

やくのの銀河鉄道999イルミネーション

「大宇宙の旅」に感銘を受け、宇宙に目を向けるきっかけとしたのが、宇宙冒険作品「銀河鉄道999」の作者である松本零士氏だ。
少年時代に「大宇宙の旅」を手にした氏。この本を手にしなければ漫画家として存在しなかったという。
夜久野町を楔(くさび)とした、荒木氏と松本氏の関係を見ていくと、この『大宇宙の旅』は、「光の女神が星野という少年を連れて、宇宙とはどういうものかを教えて回るもの」 まさに「なぞの女性メーテルに連れられて星野少年が宇宙を旅し、様々な惑星で様々な出会いと体験をする「銀河鉄道999」だ。
銀河鉄道999は荒木氏の『大宇宙の旅』に大きな影響を受けているのである。

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もう一つの銀河鉄道

宮沢賢治著 銀河鉄道の夜

実は、詩人、童話作家である宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」は、夜久野の夜空かもしれないのである。
宮沢賢治氏も荒木俊馬氏の天文学や「大宇宙の旅」の影響を受けていると伝えられている。
この様に「大宇宙の旅」は多くの人物に影響を与えている。
私たちの銀河のイメージは、夜久野町の夜空から出来ているのかも知れない。








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ここやくのは銀河鉄道999の町

夜久野星空の会の天体観測

なぜ銀河鉄道999とゆかりがあるだろう?2002年に松本零士氏の講演会が行われた。 その際に「銀河鉄道999その心が生まれた夜久野」というキャッチフレーズが付けられ、町おこしのために銀河鉄道999を使うことも正式に許可されている。 また、同じ2002年には松本零士氏が理事長を務める日本宇宙少年団の夜久野分団も結成されている。 そのような経緯があり、いままで行なわれていた夏祭りが今年から「銀河鉄道999まつり」としてグレードを上げて開催するに至った。 現在、夜久野町をルーツとする、「銀河鉄道999」とともに、夜久野町の名前を残そうとする、住民の有志で作られた、夜久野星空の会が活動している。夜久野星空の会は松本氏の支援を受け、夜久野町を広く世間にPRを続けている。国道9号線沿いに銀河鉄道999のヒロイン、メーテルのイルミネーションを装飾(図7)、銀河鉄道999に関するイベントを行っている。松本氏を夜久野町に招き、講演会も開催。「銀河鉄道999まつり」を実施している。この企画では、松本氏が審査委員長を務めるポスターコンクールや、劇場版銀河鉄道999の上映、京都産業大学の天文同好会も参加した星空の観望会を開いている。

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夜久野星空の会誕生

夜久野星空の会の天体観測

夜久野星空の会が生まれたのは2002年この年は、荒木氏が夜久野の教育委員長に就任50周年、松本氏の漫画家生活50周年とすばらしい記念の年であった。星空の会代表の衣川タカ子さんは「運命を感じた」と語っている。学生生活を見つめ直すうえで、本学の基礎を作った荒木氏の愛した夜久野町を訪れ、「大宇宙の旅」を読み、宇宙に想いをはせてみてはいかがだろうか。
【スターウォッチング】
星のきれいな夜久野高原で夜空をウォッチングしながら、その季節の星座について教えてくれる。開催は春夏秋冬の4回開かれる。ボランティア協力団体は夜久野星空の会・宇宙少年団夜久野分団・京都産業大学天文同好会が無料で行っている。
詳しくはコチラ

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夜久野999イルミネーション

やくのの銀河鉄道999イルミネーション

京都府福知山市夜久野町「農匠の郷やくの」のベゴニア園周辺で、毎年12月に10万個以上の電球やLEDを使った「夜久野999イルミネーション」の点灯式があり、銀河鉄道999のキャラクターや、園内の木々などに飾られた色とりどりの光が夜空を彩っている。そして町内の観光、商工団体などで組織する実行委員会が地域を元気づける狙いで、各団体や個人がそれぞれ行っていたイルミネーションを一つにまとめ、町全体のイベントとして初めて企画。70の団体や個人が参加し、同園周辺や町内全域の道路沿いの塀、民家などを明るい光で飾っている。
イルミネーションは12月8日から2月下旬まで、「農匠の郷やくの」と町内の国道9号沿いで点灯させる。
イルミネーションマップはコチラ(小さいウィンドウで開きます。)

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夜久野中学校の生徒も参加

2007年実行委が初めて夜久野中学校に参加を呼びかけた。1年生40人が電球600個を使い、漫画「銀河鉄道999」を題材に星と数字の9をかたどった作品(幅約3メートル、高さ約1.8メートル)に仕上げた。
町内で催される冬の恒例行事「夜久野999イルミネーション」実行委員会に自作のイルミネーション作品を引き渡した。
京都新聞の記事2007年11月21日から、衣川タカ子実行委員会会長が行事の経緯、まちおこしの意義を講演で語りかけ、「作品を作ったみなさんも、まちづくりの一員です」と感謝を述べた。1年の安達幸恵さんが「夜久野が活気ある町になってほしい」と成功を願った。

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