アマチュアバンドを育成するヤクノミュージックスクール(水谷博校長)は2008年8月23日夜、福知山市夜久野町額田の夜久野ふれあいプラザで、難民救済チャリティーコンサート「LIVE AID(ライブ・エイド)3」を開く。「世界中の子どもたちがきれいな水を飲める環境を」と呼びかけ、収益は安全な水の確保のため新しい井戸を掘る活動を続けるユニセフに送る。
ライブ・エイドは1985年、「1億人の飢餓を救う」をスローガンに英米2カ国で同時に開かれた。その翌年から、水谷校長らが呼びかけて地方版のライブ・エイドを4回続けて開催したが、その後は一時途絶え、一昨年に復活させた。
出演するのは「岡本家」「Guys of Frank」「SOUND EDGE」「SNIPER」「DARK ANGEL」など幅広い年齢層の7、8バンド。演奏する曲はオリジナルのロックナンバーやポップス、フュージョンなど多彩。20歳代の女性がボーカルの「DARK ANGEL」は、1970年代を代表するロックバンド「レッド・ツェッペリン」のヒット曲などを聞かせる。
午後5時30分開場、同6時開演。入場料は500円(小中学生は無料)。SSGが協賛し、照明の協力をする。
水谷校長は「世界には戦争や干ばつ、洪水で汚れた水しか飲むことができず、下痢性の病気で毎日多くの子どもたちが命を失っています。井戸の設置で一人でも多くの子どもたちの命を救いたい」と話していた。
両丹日日新聞2008年8月19日のニュースより
アマチュアバンドを育成するヤクノミュージックスクール(水谷博校長)が26日夜、福知山市夜久野町額田の夜久野ふれあいプラザで、「LIVE AID(ライブ・エイド)復活祭」を開く。アフリカ飢餓救済を狙いに21年前、世界規模で催されたライブ・エイドと同じ趣旨のコンサート。日本を代表するグループサウンズだった元ザ・タイガースのキーボード奏者、和田泰三さんをスペシャルゲストに迎え、同スクールで育ったバンドが熱いステージを繰り広げる。
ライブ・エイドは1985年、「1億人の飢餓を救う」をスローガンに、英米2カ国で同時開催された。趣旨に賛同する世界の大物アーチストが勢ぞろいし、コンサートの様子がテレビで全世界に放送された。収益は約350億円に及び、かんがい設備や井戸の設置などに役立てられた。
その翌年、日本にライブ・エイドの火をともそうと、水谷校長らが地元のアマチュアバンドに呼びかけて初めて開催。その後も3回にわたって続けた。
夜久野町の野外で開いた3回目は、台風の最中ながら約500人が詰めかけ、市厚生会館を主会場に開いた4回目は、約2000人が集まって大成功を収めた。収益は両丹日日新聞社が提唱する愛の寄金などに寄せられ、社会福祉に役立てられた。
今回の復活祭は、水谷さん(48)が自身の音楽活動が30年を迎えたのを機に計画した。水谷さんは、90年から12年間にわたって務めたボンチフェスタの副会長を退いたのを機に、地元のバンド育成を狙いに、同スクールを開校。今までに約50バンドを育てた。京都市内のライブハウスを拠点に活動する「ストレンジャー」、CD発売している「じゃ王」など大きく成長を遂げたバンドもある。今回は、世代間が違う生徒と自身のバンドが共に発表するステージをつくり、さらにコンサートを通じて、難民救済の問題を提起し、支援するという新たな意識づけにと開催を決めた。
当日は午後5時開場、同5時30分開演。1部は「じゃ王」など同スクールの5バンド、2部は和田泰三さんのソロ演奏とセッション、水谷校長がドラムスを担当する「ピンク・ラビット」のステージがある。入場料は300円。収益は多くの犠牲者が出たジャワ島沖地震などの救済基金に役立てる。
水谷校長は「音楽には、聞く人の心を動かすだけでなく、青少年の健全育成やチャリティーコンサートを通じた支援など素晴らしい側面がたくさんある。忘れ去られようとしているライブ・エイドを、近隣のバンドとコンタクトを取りながら少しずつ発展させ、地元に根づかせたい。復活祭では出演者や聴衆に伝えたいものがたくさんある。少しでも多くの人に来てほしい」と来場を呼びかけている。
両丹日日新聞2006年8月22日のニュースより